~亡くなった方の財産や権利義務を引き継ぐ手続き~
相続とは、ある人が亡くなった際に、その人が残した財産や権利・義務を、法律で定められた人(相続人)が引き継ぐことを指します。
現金や不動産、株式、預貯金などの「プラスの財産」だけでなく、借金やローンなどの「マイナスの財産」も含まれるため、慎重な判断と手続きが求められます。
目次
相続の対象となる財産
- 預貯金、現金、有価証券
- 不動産(土地・建物)
- 自動車、貴金属、骨董品など
- 借金、ローン、保証債務
- 著作権や営業権などの無体財産権
また、生命保険金や死亡退職金などは「みなし相続財産」として扱われる場合があります。
相続人とは?
相続人は、民法で定められた順序と範囲により決まります。
相続順位
- 第一順位:子ども(直系卑属)
- 第二順位:父母・祖父母(直系尊属)
- 第三順位:兄弟姉妹
配偶者は常に相続人となり、上記の順位の人と一緒に相続します。
相続の流れ
- 死亡の確認・届出(死亡届提出)
- 遺言書の有無の確認
- 相続人の確定・戸籍の収集
- 相続財産の調査・評価
- 相続方法の選択(単純承認/限定承認/相続放棄)
- 遺産分割協議・協議書の作成
- 相続税の申告・納付(10か月以内)
- 名義変更・登記・口座解約等
相続の選択肢
被相続人が亡くなってから3か月以内に、次のいずれかを選ぶ必要があります。
- 単純承認:すべての財産を無条件に引き継ぐ
- 限定承認:プラスの財産の範囲でマイナスの財産を引き継ぐ
- 相続放棄:すべての財産を放棄(家庭裁判所への申述が必要)
相続でよくあるトラブル
- 遺言書がなく、相続人同士で分割の争いが起きる
- 財産の内容や評価額が不明確で協議が進まない
- 一部の相続人が連絡に応じない・所在不明
- 生前贈与や名義預金などの「隠れた財産」が問題化
相続は感情的な対立が起きやすいため、中立的な専門家を交えることで円満な解決につながります。
相続に関する主な手続き
- 戸籍謄本の収集・法定相続情報一覧図の作成
- 遺産分割協議書の作成
- 不動産の名義変更(相続登記)
- 銀行口座・証券口座の解約・名義変更
- 相続税の申告・納税(必要な場合)
相続対策の重要性
生前に遺言書を作成したり、家族信託を活用することで、相続トラブルを未然に防ぐことができます。
また、相続税の節税にも早めの対策が効果的です。
当サイトのサポート内容
- 相続人の調査・法定相続情報の作成
- 遺産分割協議書の作成・調整支援
- 不動産・預金等の名義変更手続き代行
- 相続税の試算・税理士のご紹介
- 遺言書・信託など生前対策のご提案
相続でお困りの方へ
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